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田植え2日目の12日、前日の大雨とは一転、薄日が射す日和に恵まれ、スタッフをふくめ208人(うち高校生以下104人)が参加して、植え残っていた田んぼ3枚半(4アール余り)に、若緑色の稲苗を植え尽くした。
スタッフが早朝から、前日の出水で傷んだ田んぼ給排水口を手当てし、水をひたひたの深さに調節した。一般参加者がほぼそろった9時半、田んぼの神様に豊作を祈願して2礼2拍を捧げ、農家育ちの内藤登機彦さんが要領を説明したあと、「さくら」「れんげ」「すみれ」の各田んぼで一斉に植え始めた。
田んぼごとにスタッフ3〜4人が付き、苗と苗の間隔を示す「田植えメジャー」を操作しながら、植え方を指導した。参加者の半数が子どもで、田んぼは保育園や小学校の庭のような賑やかさだ。さくら田んぼの南半分は、3日前に手広中学校の生徒たちが植えてあったので、ここはすぐ終わり、隣の「つくし田んぼ」に移った。
3歳ぐらいの幼児も、親の手にすがって田んぼにこわごわ入るが、数分後には親以上に泥に慣れて歩き出す。苗の根を3センチぐらいまで、泥に埋めること。これが植える要点だが、幼児も親に助けられ、なんとか植えることができた。
前年までに参加した経験者が多くなったせいか、順調に植え進み、1時間足らずで植え終わった。子どもたちはそのあとも、水路にいるオタマジャクシやヤゴ、オケラなどに目を奪われ、水や泥をかき回し続ける。
やがて、1人が「あれ、白い変なのがある!」。――つくし田んぼの南側水路に架けた板橋の真下に、シュレーゲルアオガエルの泡状の卵があるのを見つけたのだ。橋の上に膝と手をついたり、水路に降りてかがんだりして、代わる代わる橋の下を覗き込む。
別の声がした。「あ、あそこにも」。――こんどは、レンゲ田んぼに張り出すクワの枝に、直径20センチぐらいの、やはり泡状。こっちは樹上に産卵するモリアオガエルの卵だ。スタッフが「やがて泡のなかでオタマジャクシに孵化し、下の田んぼに落ちて育つ」と説明するのに、親たちも聞き入った。
田んぼ周辺には、さまざまな昆虫、水生動物、野鳥が集まって来ては、子孫を残していく。子どもたちは田植えを機に、そうした生態系の豊かさに触れたのだった。 豊田記
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